公教育とは違い利益追求も兼ね備えるため塾講師のお仕事は競争が厳しいです。けれど必死にがんばる子供たちをそばで見守れるお仕事でもあります。塾講師になる場合、どのような志望動機がよいのでしょうか。正社員・アルバイト両方の志望動機を考えていきましょう。
塾講師の仕事内容
子どもにお勉強を教えることです。ただその授業の他にもお仕事はあります。
●塾講師同士でお互いの授業を見せ合って意見交換する研修会に出席
●保護者の方との面談
●後輩講師の指導
●本部から配布されるテキストがあればその予習
●生徒の宿題の採点
●生徒が帰った後の掃除
●塾が主催する講演会などの準備作業
●生徒のテスト結果の管理(←事務員がやる塾もあります)
など多岐にわたります。
小学生向けの塾講師
大きく分けると以下の2種類に分けられます。
●中学受験対策の授業をする塾講師
●中学受験対策でない授業を扱う塾講師
中学受験といっても幅広く、超難関校対策が出来る塾講師ともなれば年収などは優遇されます。
正社員の志望動機
●中学受験対策の塾講師としての志望動機
業界人気塾の●●では宿題が大量に出ます。それも大事なのですが、子供によっては分かり切っている問題をまた自宅で取り組むことになります。もし宿題として与えられた冊子の中で分かり切っている部分のページが白紙であれば、塾講師に子供が叱責されるという指導法には内心疑問を抱いておりました。
貴社は子供たちに無駄な10問より、必要な1問をとことん取り組ませるスタイルをとっていることに惹かれました。すでに解ける問題を繰り返し解く勉強は無意味です。時に苦行であり、学習というより作業に終わってしまいます。そこに知的好奇心はありません。そうなると一部の子供をのぞいてせっかく難関中学に無事に受かってもその後燃え尽きてしまったり、勉強嫌いになってしまう可能性があります。
そのようなことを阻止する教育スタイルに惹かれたのが志望動機です。
アルバイトの志望動機
●中学受験コースでない塾講師の志望動機
私は理系の学部を出ておりますが、本当は中学時代から数学が苦手でした。今になって冷静に分析してみるとそれは小学生の算数を真の意味で理解していなかったことが原因です。そして残念ながら今の公教育では算数を真の意味で理解していなくても、テストではそれなりの点数がとれてしまう仕組みなので自分の弱点に気が付かないまま中学生になってしまうのが現状です。
それでは中学生で数学が苦手となり、高校生になったときには、数学に早々に見切りをつけてしまいます。行きたい大学というよりも、数学受験をしなくてもいい大学を選んでいる高校生もたくさんいます。それが悪いことだとは言いませんが、小学生の算数を丁寧に教えることで、数学に対するコンプレックスや自分を卑下することを阻止できるのならば、それは素晴らしいことだと思います。
貴塾では公立小学校で習う内容よりも少し難易度が高い問題を扱うことで、分数や約数の真の理解を助ける学習指導を行っていると聞き、ぜひここで塾講師として働きたいと思ったのが志望動機です。小学校のテストでも結果が出せて自信が持てるように、またその積み重ねで公立中学でよいスタートが切れるように応援していきたいです。
小さな子どもがいるので毎日勤務することはできないため、非常勤のアルバイトとして貢献したいと思います。
高校受験向けの塾講師
高校受験予定の中学生が相手です。もちろん中高一貫私立校に通う中学生を対象にしたコースもあります。多感な時期なので指導が難しくなりますが、その分やりがいもあります。採用されるにあたっては、志望動機も重視されますが人柄も重視されます。
塾において男性講師と女生徒が不適切な関係になる、またはその疑惑がある、もしくは不適切な関係とまではいかなくても、それに似たような微妙な関係になるのは塾としての信用を落としてしまうことなので、塾の教室長としては回避したいところです。
採用されると、研修会で授業についての話題の他に、生徒との接し方について指導されます。「優しい●●先生が好き、という女の子が出てきたときどうするか」という話題が研修会でストレートに出される塾もあります。毅然とした態度を貫けるかという点も面接の際に重視されます。
正社員の志望動機
貴塾の"「自主学習」のできる人物を育てること"という教育方針に惹かれて志望しました。こちらの県は小中学生の全国学力調査テストでは常に上位にあるのに、高校の大学進学実績となると全国レベルでは有数20位にも入りません。県下人気の●●高校でさえも、全国レベルでみると進学校というよりも、進学校に準ずる高校という位置づけであるのは否めません。
希望する高校に入ってからも高い目標を持ち続け、学問を継続していく姿勢を子供たちには中学生のころまでに教えなければなりません。結果は大事ですが、本当に大事なのは、結果を受けた後どう動くかです。こちらの塾では合格だけに力点を置かず継続の重要性を説いています。そのような教育理念に惹かれて応募しました。
アルバイトの志望動機
大学で教育学部に在籍しております。将来は学校の先生を目指しております。今から経験を積みたいと思い、塾講師のアルバイトを始めようと思いました。様々な塾を自分なりに調べて、生徒数が地域人気である貴塾にしようと思いました。生徒数が多いということはその分色々な生徒と触れ合えると感じたからです。
私は中学生のころから元々勉強が大嫌いでした。ですが地元の塾に入りそこで知識豊富で丁寧な指導をする塾講師と出会い、嫌いな勉強もだんだんと好きになり、おかげで志望校に合格することが出来ました。私も、ぜひそのような先生になって勉強嫌いを一人でも多く救えるようになりたいと思い、貴塾を志望します。
大学受験向けの塾講師
正社員の志望動機
最近は有名予備校の講師の授業をインターネットで受講する、IT授業が全国的に広まっています。その為、人気講師しか生き残れない厳しい環境にあると言えます。しかし、いつでもどこでもスマートフォンがあれば受けられる映像授業ですが、欠陥もあります。
それは例えば英作文対策です。映像授業は一方的に塾講師が話すだけで生徒の英作文の添削はできません。私は英文科を出ておりませんが、TOEICのSW受験経験や英語検定などの資格を保有しておりますので、生徒が自習ではなかなか難しい英作文の添削が出来ます。英語が出来ると大学受験は非常に有利です。私の持つ能力で生徒の未来が明るくなるように応援していきたいと思います。
アルバイトの志望動機
将来は自分の名前で出版するレベルの予備校講師になりたい思いが強く応募しました。私自身、浪人して予備校にお世話になりました。その時の経験から若者にエネルギーを注入できる仕事に就きたいと思い始めました。予備校講師の方々の多くが大学生時代に塾でバイトをしていたとのことだったので、私もそのルートを取りたいと思ったのが志望動機です。
塾講師の志望動機で注目される点
塾講師は離職率が非常に高い職業です。ただ、競争が厳しい業界なので実績が出せない塾講師をいつまでも雇用しておくこともできないため、長期にわたって働いてくれるかというのは他の業種と違ってさほど重視されません。せめて一度担当したクラスまたは生徒の受験が終わるまでは勤めてほしいというレベルです。
志望動機で重視されるのは、「熱意」です。人気塾講師の授業や指導というのは、経験もありますが入念な下準備に裏打ちされています。単にテキストを解かせて解答を説明するよりも、「この単語はここ5年間必ず出ている」「去年は、水上置換法を解答用紙にイラストで描くように出題されました」など具体的な情報を授業に加えるだけで生徒に対する説得力と信頼度が一気に上がります。
塾にいる間だけ仕事をする方よりも、たとえ時間外であっても過去問を解き、傾向を練るような塾講師の方が人気が出たり、または長く勤務できています。持っている熱意を具体的にどう行動に移していくかを志望動機に加えると採用の可能性が高まるでしょう。
塾講師という実力主義の業界へ
前述したように塾講師とは、競争も激しく実力主義の業界です。生徒と直接関わることもあり、誠実に励むことが大切です。
生徒の人生に関わると言っても過言ではない職業ですので、自身のため、生徒のために働けるよう、まずは志望動機をしっかりと書きましょう。