会社に勤めていると、さまざまな理由で部署異動したいという希望をもつでしょう。部署異動したいという希望を叶えるために、自分にできることは難なのか、「部署異動したい時にやるべきこと10個」そして「部署異動したい時の注意点3つ」をご紹介します。
社内で部署異動したい時は前向きな理由を述べるべきである
企業が人事異動を行う目的は、事業拡大などの経営戦略、要員計画に基づく定期的な異動、および人材育成を目的としたジョブローテーションです。その中で、適材適所に人材配置し、成果の最大化を考えます。
つまり、会社は社員個人のモチベーションや成長を考えた人事異動を行っていないのです。ですので、「部署異動したい」という希望を伝えるときには、自分が会社にどのような形で貢献していきたいのか、そのために、何をしたいのかをロジカルに伝える必要があります。
「仕事がつらい」「飽きたので他のことをやりたい」などネガティブな理由は言語道断、「スキルを活かし成長したい」といった一見前向きだけれど、自分のことしか考えていないような理由もNGです。
会社にどのような形で貢献していきたいかをロジカルに伝えるためには、自己分析や企業分析、さらに業界分析など多角的な視点で分析し、考えをまとめる必要があります。
部署異動したい時にやるべきこと10個
一般的に、部署異動の機会というのは、定期人事や組織変更、退職者補充などが考えられます。誰にでも異動の機会はあるので、その機会にいかに自分の希望にあった部署への異動を勝ち取るか、さらに、タイミングを早められるかがポイントとなります。
自分の希望の部署へ早いタイミングで異動するチャンスをものにするためには、「部署異動したい」という希望を口にするだけではだめです。周りの人があなたをあなたが希望する部署へ異動させたいと思わせるような行動をすればよいのです。
そこで、部署異動したいときにとるべき10の行動をご紹介します。
部署異動したい時にやるべきこと1:自分の業務経験とスキルの棚卸をする
いくら部署異動したいという強い気持ちをもっていても、「何をやりたいのか、それはなぜなのか?」普段から自分の考えをまとめておかないと、相手を納得させるような説明は難しいものです。今まで経験してきた仕事を書き出し、自分が何ができるのか、そして、何が得意なのか棚卸ししましょう。書き出すことで、これまでの自分の経験について客観的に評価できるようになります。
自分では価値があると思っていても、他に同じようなことができる人がたくさんいたら、会社にとっての価値は低くなります。反対に、あなたは何気なくやってしまっている仕事であっても、他にできる人がいなかったり、今後の事業展開に活かせるスキルであれば、会社にとっては価値のある経験となるのです。
部署異動したい時にやるべきこと2:どの部署に行きたいかを明確にする
スキルの棚卸ができたら、どの部署に行きたいかを明確にします。ここで大事なのは、「どの部署に行きたいか」より「なぜその部署へ行きたいか」という理由の部分です。
会社の事業計画を踏まえ、自分が何が得意で、どのように活かしていきたいか、さらに、新たにチャレンジしたいことがあれば、併せて考えておくとよいでしょう。
漠然と「部署異動したい」という思いだけでは部署異動は難しいと考えてください。
部署異動したい時にやるべきこと3:会社の人事制度を調べる
企業の中には、社内公募制やFA(フリーエージェント)制度を導入している場合もあります。
しかし、現場組織の管理者は、配下の優秀な社員に抜けられることを恐れているので、制度や募集があっても積極的に周知しないことも多いです。
あなたが部署異動したいという希望を持っているのであれば、社内ポータルサイトや掲示板などをチェックし、社内公募などが行われていないか自ら情報収集することをおすすめします。
部署異動したい時にやるべきこと4:会社の中で横のつながりを大事にする
社内での人事異動は、人事と管理者の間で調整して行われます。人事から異動の打診を受けた職場の管理者が異動対象の人物について情報をもっていない場合、身近な社員から異動対象者の情報を集めることも多いです。
ここでマイナスの情報が入ればアウトです。その情報はすぐに広まりますので、今後のキャリアにも影響してしまいます。反対に、少しでもポジティブな情報が入れば、部署異動したいというあなたの希望が叶う可能性が高くなります。
日頃から、会社のなかでの横のつながりを大切にすることが、希望部署への異動につながることもあるのです。
部署異動したい時にやるべきこと5:意中の部署で必要な知識を学んでおく
部署異動したいと考えているあなたが異動希望と考えている部署では、今までに経験のないし業務に取り組むことになります。自ら部署異動したいという希望を出して異動するわけですから、周囲の期待も高くなります。ビジネス書を読んだり、必要な資格の勉強をするなど、準備が早いに超したことはありません。
部署異動したい時にやるべきこと6:現在の部署でも一生懸命にやる
部署異動したいという希望が叶うか否かには、現在の職場での仕事に対する姿勢や態度も影響します。なぜなら、異動候補として人事部から管理者へ打診があった際に、あなたの上司がOKを出さなければ異動できないからです。
現在の仕事をないがしろにしている部下が部署異動したいという希望を出していることを知ったとしたら、ただの自分勝手な社員と見なされ、人事に対してもそのことを伝える可能性が十分考えられます。今の上司からも異動について気持ちよく受け入れてもらえるよう、現在の仕事にも今まで以上に積極的に取り組んでください。
部署異動したい時にやるべきこと7:スムーズな引継ぎの準備をしておく
仕事は個人のものではなく組織として行うものですので、異動が決定したときに、後任者にスムーズに業務の引き継ぎを行えることは、会社員にとって重要なことです。
一般的には、業務内容や作業手順をドキュメント化した「引継書」を作成します。引き継ぎの経験がないと、具体的な作業や細かい手順の話ばかりしてしまいがちですが、まずは、業務を体系立てて整理し、それぞれの仕事が何を目的としているのか、といったところから整理するよいでしょう。
こういった行動は、部署異動したいというあなたの希望が、自分のことだけを考えているのではなく、会社全体のことを考えているという印象を周囲に与えることができます。
部署異動したい時にやるべきこと8:今の職場で後輩を育成する
引き継ぎの準備とも関連しますが、自分がいなくなっても今までと同じようなクオリティーを保てるよう、後輩の育成をすることも大切なことです。
仕事上の直接的な後輩でなかったとしても、同じ部署の後輩に声をかけたり、相談に乗ったりすることでも、その後輩にとっては貴重な学びの機会となるはずです。会社の中では、数字上は評価されずずらい部分ではありますが、後輩の面倒見のいい社員として、管理者に対して良い印象を与えることができるのでおすすめです。
部署異動したい時にやるべきこと9:社内のレク活動に積極的に参加する
先ほども触れましたが、人事異動は人事部と管理者の間で調整して行われるものですが、最終的には、あなたが希望する異動先の管理者からあなたのことをほしいと思ってもらう必要があります。とはいっても普段接点がない他の部署の管理者に自分のことを知ってもらう機会はなかなかないものです。ピンポイントでターゲットを絞って一点突破という手もありますが、よっぽど自信がないとできることではありません。
そこでおすすめなのが、社内のレク活動に参加したり、社内SNSで発信するなど、社内交流の機会を増やすことです。同期との飲み会でもよいですし、関連部署との懇親会でもよいです。自分が今後どういった仕事をしたいと考えているのか、何気なく伝えることで、退職者が出たときにあなたに白羽の矢が立つ可能性が高くなります。
部署異動したい時にやるべきこと10:挨拶や職場の美化など日常の何気ない言動にも気を配る
あなたがどんなに強く部署異動したいと思い、それに向って努力をしたとしても、異動を決めるのは会社です。あなたが希望する部署の人から「一緒に働きたい」と思ってもらい、現在の部署の人から「新しい職場でさらなる活躍をしてほしい」と思ってもらうのが一番の近道です。
そのためには、日頃から廊下やエレベーターで挨拶をしたり、公共スペースに落ちているゴミを拾ったり、普段の何気ない行動から見直すことをおすすめします。会社の人事といっても、やはり最後は好き嫌いで判断されることも、実は少なくないからです。
部署異動したい時の注意点3つ
部署異動したい時の注意点1:現在の仕事をおろそかにしない
あなたがどんなに優秀で、あなたの能力を活かせる組織へ部署異動したいと考えたとしても、あなたの上司が異動に対しNGを出せば、異動の希望は叶いません。ですので、今の仕事はしっかり取り組んでください。
たとえ希望の部署へ異動できたとしても、「自分勝手な社員」というレッテルがつくと、今後のキャリアアップにマイナスになるので注意してください。
部署異動したい時の注意点2:人間関係の不満を理由にしない
会社は仲良しグループではないので、誰と組んでもそれなりに成果を出せる社員を評価します。
希望の部署へ部署異動したいのであれば、「○○さんが苦手」「○○さんの下で働くのはイヤだ」など人間関係を理由にするのはやめてください。今後のキャリアアップの可能性が狭まってしまう可能性もあるからです。
部署異動したい時の注意点3:時間がかかることを覚悟しておく
希望の部署へ部署異動したいという思いは、現在のあなたの人生にとってとても大きなウェイトを占める事柄でしょう。しかし、そもそも希望のポジションに空きがなければあなたがどんなに評価されていても希望どおりにはなりませんし、空きがあっても、会社にとってより重要なポストに配置する可能性もあります。
すぐに希望の部署への異動が叶わなかったとしても、あなたのスキルの問題ではなく、タイミングの問題だったりもします。腐らず、目標を失わずに、キャリアアップに取り組んでください。
社内で部署異動したい時は適切に行動しましょう
ビジネスパーソンであれば、部署異動したいという希望を持つことは当然のことです。しかし、人事異動はすぐに実現するものではないので、将来のキャリアプランを描きつつ、長期的なスパンで希望をかなえていくよう、適切に行動していきましょう。
焦って自分の希望を強引に押し通そうとすることで、「自分勝手な社員」というマイナスイメージのレッテルを貼られることは絶対に避けてください。